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節約

公開日:2024/05/14 更新日:2024/04/18

みんなは何の節約に興味がある?注目は食費と電気代

「物価が高い」「前はもう少し安く買えたのに」など、生活に身近な商品やサービスの値上げに、頭を抱えている方もいらっしゃるでしょう。収入は、会社の業績や経済に依存するため、急に上げるのは難しい。そこでポイントになるのが「節約」です。物価高を背景に、どのような人が節約を意識しているのでしょうか。

本記事では、Uvoiceでご提供いただいたデータを用いて、キーワード「節約」に関する検索者の属性と節約術を紹介しています。「節約」で家計を支えたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

2024年4月以降も値上げが続く

ハム、ケチャップ、チョコレートなど、2024年4月以降も値上げが続きます。総務省統計局の調査によると、2024年2月の消費者物価指数の総合指数は、2020年を100とした場合に106.9で、前年同月比で見ると2.8%の上昇でした。(※1)

消費者物価指数とは、基準時を100として、同じものを購入した場合に必要な費用がどう変動したかを比率(指数)で表したものです。2024年2月でいえば、2020年に10,000円で購入できたものが、10,690円になるイメージです。自動販売機でペットボトルを4〜5本購入できるほどの差額だと考えると、驚く方もいらっしゃるのではないでしょうか。

値上げラッシュの要因には、以下があげられます。

  • 原材料価格の高騰
  • ロシアのウクライナ侵攻
  • 円安

上記の要因を背景に2022年ごろから始まった値上げラッシュは、もうしばらく続くとの予測もあります。値上げは食卓にダイレクトに影響するため、節約への意識はますます高まるでしょう。

(※1)2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)2月分(2024年3月22日公表)

「節約」の検索者は女性の割合が多く、30代がもっとも関心を寄せている

キーワード「節約」を検索する検索者は、女性の割合が多いとわかります。株式会社AlbaLinkの調査によると、お金のおもな管理者が妻である割合は48%、夫である割合は20.8%でした。(※2)お金の管理を担当していれば月々の収支を確認するため、自然に節約も意識するでしょう。そのため、男性よりも女性のほうが「節約」への関心度が高いと推測できます。

図:検索者属性(性別)
図:検索者属性(性別)
期間:2023年3月~2024年2月

年代で見ると、もっとも関心が高いのは30代ですが、20代も25%と高水準です。政府の調査によると、2022年の平均婚姻年齢は初婚の場合、夫は31.1歳、妻は29.7歳です。(※3)結婚や出産・子育てを意識して、家計を見直す方もいらっしゃるのではないでしょうか。その結果、20代〜30代が「節約」に関心を寄せていると考えられます。ライフステージの変化は、お金を考えるひとつの大きなきっかけだといえるでしょう。

図:検索者属性(年代)
図:検索者属性(年代)
期間:2023年3月~2024年2月

(※2)【お金の管理は夫?妻?それぞれのメリットデメリットは?】既婚男女500人アンケート調査

(※3)人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻

多くの人が食費の「節約」を意識している

「節約」と掛け合わせて検索しているキーワードのトップ3は「食費」「電気代」「レシピ」です。

図:「節約」との掛け合わせワード
図:「節約」との掛け合わせワード
期間:2023年3月~2024年2月

節約と聞いて、まず浮かぶのが「食費」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。「レシピ」も「食費」に関連するワードです。食費は生活に必要不可欠な支出ですが、家計への影響が大きい項目でもあります。食費を節約しすぎて体調を悪くするのは本末転倒ですが、お買い得なスーパーで買ったり節約レシピを参考にしたり、気軽にできる節約方法もあります。無理のない範囲で心がけてみてはいかがでしょうか。

参考までに、食費が高いかどうかは、家計の消費支出に占める食費の割合を示す数値「エンゲル係数」を確認してみてください。以下の計算式で求められます。

  • エンゲル係数(%)=食費÷消費支出×100

一般的に、エンゲル係数が高いと、家計に余裕がないと判断されます。生きていくために必要不可欠な食費の割合が高く、嗜好品を買う余裕がないといえるからです。エンゲル係数は27%前後が平均ですが、家族構成や居住エリアによっても異なるため「平均より高いから悪い」ではなく、ひとつの目安にしてみてください。

掛け合わせワード第2位の「電気代」ですが、背景に電気代の値上げが考えられます。電力需要の増加やウクライナ情勢などが原因で、燃料価格が高騰し、結果的に電気代が値上がりしています。対策として「電気・ガス価格激変緩和対策事業」と呼ばれる負担軽減措置がとられていましたが、2024年5月使用分で終了予定です。とくに夏や冬など、エアコンを使う時期は電気代が跳ね上がる家庭もあるでしょう。そのため、節約したい項目の上位に上がっていると考えられます。

身近な節約方法には、以下があげられます。

  • 使っていない家電のプラグをコンセントから抜く
  • 炊飯器の保温時間を短くする
  • エアコンの設定温度を見直す
  • 冷却・保温グッズを使う

政府は「節電をして電気代を節約しよう!手軽にできる節電方法とは?」で、簡単にできる節約方法を紹介しています。ぜひご確認ください。

季節で見ても空調設備と食事の節約への関心が高い

キーワード「節約」の季節ごとの掛け合わせワードを調査すると、冷房や暖房など空調設備に関連するキーワードが多いとわかりました。そのほか「食費」や「ふるさと納税」も注目キーワードです。返礼品が魅力のひとつであるふるさと納税は、食費の節約に役立ちます。冷凍できる肉や魚などを返礼品に選べば、寄附金控除を受けながら、日々の食事にも活かせます。

新生活が始まる3月〜5月は、家族のお弁当作りが始まる方もいらっしゃるでしょう。「料理」「弁当」など、食費に関連するキーワードが多くあります。また「パケット」「通信量」などのキーワードもあります。一人暮らしをしたり引っ越しをしたりするタイミングで、スマートフォンの利用料に代表される通信費を見直す方も多いと推測できるでしょう。節約にあたり家賃や保険料などの固定費の削減は重要なポイントですが、通信費も該当します。

図:季節比較(2023年3月〜2023年5月)
図:季節比較(2023年3月〜2023年5月)
期間:2023年3月~2024年2月

暑さが厳しい6月〜8月は「クーラー」「エアコン」など、空調設備の関連キーワードへの関心が高いといえます。「ガス代」「電気代」など「光熱費」も関心度の高いキーワードです。夏はエアコンの利用で電気代が跳ね上がる家庭も多く、節約への意識がより高くなると考えられます。

図:季節比較(2023年6月〜2023年8月)
図:季節比較(2023年6月〜2023年8月)
期間:2023年3月~2024年2月

比較的過ごしやすい季節の9月〜11月ですが「暖房」「電気代」など、冬の寒さ対策と節約を意識している人が多いとわかります。大手電力会社は2023年6月や10月に電気代の見直しをしており、値上がりの影響も背景にあると考えられるでしょう。「業務スーパー」は大容量で比較的価格が安く、コストパフォーマンスの良いスーパーとして有名です。まとめ買いをして、日々の食費をおさえる戦略の家庭もあるのではないでしょうか。

図:季節比較(2023年9月〜2023年11月)
図:季節比較(2023年9月〜2023年11月)
期間:2023年3月~2024年2月

寒さが厳しい12月〜2月は「暖房」「設定温度」など、光熱費を意識したキーワードが多いとわかります。家庭用のガスは大きく分けて都市ガスとプロパンガスの2種類があり、一般的に料金は「プロパンガス」のほうが高い傾向にあります。そのため、お風呂に入ったりお湯を出したりする機会の多い冬は、ガス代の節約の意識が高く、キーワードにも上がっていると考えられるでしょう。

図:季節比較(2023年12月〜2024年2月)
図:季節比較(2023年12月〜2024年2月)
期間:2023年3月~2024年2月

今日から始められる!節約術3選

今日から始められる節約術を3つご紹介します。

  • ポイ活を始める
  • 固定費を見直す
  • 節約レシピに挑戦する

ポイ活を始める

ポイ活とは、買い物でポイントを貯めたり、貯めたポイントを活用したりする活動です。ポイントを貯める方法には以下があります。

  • 店舗やオンラインショッピングでの買い物
  • クレジットカードや電子マネーの利用
  • ポイ活アプリの利用

なかでもポイ活アプリの利用は、実際に商品を購入しなくても貯められるものがあるため、おすすめです。たとえば、アンケートに回答したりレシートの写真を送付したりするだけでポイントが貯められるものもあります。貯まったポイントを電子マネーに交換したり、現金と引き換えたりできるため、日々の買い物をお得に楽しめます。おすすめのポイ活アプリの詳細が知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【関連】ポイ活におすすめのアプリ・サイト14選|選び方のコツも紹介

固定費を見直す

固定費とは、一定の金額で定期的に発生する費用です。具体的には以下があげられます。

  • 家賃
  • 光熱費
  • 保険料
  • 通信費
  • 自動車関連費
  • サブスクリプション費

多くの場合、月単位で請求されるため、固定費を抑えられると毎月同じ金額の支払いが減り、長期的には大きな節約になります。一方、変動費と呼ばれる食費や交際費などは、ライフスタイルやイベントなどに左右されるため、支出額は不安定です。そのため、節約のハードルも高くなります。

まずは毎月の支出額を把握し、抑えられる固定費がないかを確認すると良いでしょう。以下の観点を参考にしてみてください。

  • 電気料金プランの見直し
  • 不要な保険に入っていないかの確認
  • 活用できていないサブスクリプションがないかの確認
  • スマートフォンの料金プランの見直し

節約レシピに挑戦する

天候や原材料の価格に左右されるため、値上がりの影響を受けやすい食費も節約できます。代替商品を使ったり、かさまししたりするのが一例でしょう。レシピサイトで「節約」をキーワードに検索すると、さまざまなレシピが見つかります。冷蔵庫の中身を思い浮かべながら、具体的な食材名を掛け合わせて検索してみてください。

食費の節約には、今ある食材を無駄なく使うのも大切です。傷ませてしまったり、食べられる部位だと知らずに捨ててしまったりするのはもったいないため、余すことなく使いましょう。たとえば、一見使いづらく見える大根やかぶの葉は、ふりかけやおひたしにできます。それだけでおかずになるため、献立を考える手間が省けるのもうれしいポイントです。

まとめ

2024年4月以降も物価高は続くと予測されています。物価高は日々の暮らしにダイレクトに影響するため、多くの方が「節約」を意識しているでしょう。キーワード「節約」の検索者は女性が多く、30代がもっとも関心を寄せています。背景には、妻が家計管理をになっている家庭が多いことが考えられます。

「節約」の掛け合わせキーワードは「食費」「電気代」が多く、値上がりが続く食費と電気代は多くの方が節約を意識しているポイントのようです。どの季節でも「食費」は関心の高いキーワードです。食費の節約方法のひとつに「ふるさと納税」を考えている方も多くいました。暑さが厳しい夏、寒さが厳しい冬は、空調設備に関するキーワードの注目度が高いこともわかっています。

今回はキーワード「節約」の検索者の属性のほかに、以下の3つの節約術もご紹介しています。どれも今日から始められるため、ぜひ参考にしてください。

  • ポイ活を始める
  • 固定費を見直す
  • 節約レシピに挑戦する

節約を楽しみながら、暮らしを豊かに充実させましょう。

重兼千春

重兼千春

Webライター。転職、キャリア、美容、不動産、金融ジャンルの記事を執筆中。新卒からシステムエンジニアとして働いていました。ライティングにおいては、わかりやすい文章を書くことはもちろん、どこかくすっと笑えるような、読み手が温かい気持ちになれる記事を書くことを心がけています。