公開日:2024/12/13 更新日:2024/12/20
オトクに興味がある人の特徴は?具体的な内容やキーワードも詳しく調査
節約を心がけている人のなかには、オトクを意識している人もいるでしょう。節約に「オトク」は欠かせない観点のひとつです。
たとえば、買い物をする際にポイントを貯めるという工夫があげられます。クレジットカードやポイントカードを使って貯めたポイントは、1ポイント=1円で使えたり、商品に交換できたりします。また、納税や新幹線代などの単価の高い支払いもオトクに済ませることが可能です。
本記事では、オトクに興味がある人の特徴や、日々の生活に取り入れられるオトクについてご紹介します。オトクについて詳しく知りたいという人は、ぜひご覧ください。
「オトク」に興味がある人ってどんな人?
まず、キーワード「オトク」の検索者の特徴を調査しました。性別でみると、わずかに女性のほうが検索者の割合が多いとわかります。しかし、僅差であることから、オトクへの関心度に性別差はほとんどないといえるでしょう。
次に年代です。40代がもっとも多く、30代、50代と続きます。とくに30〜40代にかけては、ライフステージの変化でお金やライフスタイルを見直す人も多くいるでしょう。結婚、出産や子育て、マイホームの購入や親の介護など、なにかとお金がかかるものです。生活のさまざまな場面で、オトクを意識しているのかもしれません。
次に世帯年収です。世帯年収が400万円以上の割合は、ネット利用者全体に比べて「オトク」検索者のほうが高くなっています。また、1,000万円を超える高所得の世帯の割合でも「オトク」検索者のほうが高いとわかります。「世帯年収が低いからオトクを意識している」というわけではないようです。日々の生活に「オトク」を取り入れたいという姿勢には、世帯年収の高低はあまり関係がないと考えられます。
「オトク」検索者の特徴をまとめると、以下のとおりです。
- 性別差はほとんどない
- 30〜40代での関心が高い
- 世帯年収の高低はあまり関係がない
どのようなオトクに興味があるの?
次に「オトク」関心者は、具体的にどのようなオトクに興味を持っているのかを調査しました。掛け合わせワードの調査結果は以下のとおりです。
「オトク」検索者は、日々の暮らしに欠かせない「支払い」や「チャージ」の方法に関心を持っているようです。支払いに関連する「クレジットカード」も注目のワードです。
また「自動車税」「固定資産税」や「ふるさと納税」などの、高額になりやすい税金関係も上位に入っています。同じ支払いをするのであれば、少しでもオトクに払いたいと考える人も多いでしょう。
日々の買い物でオトクに支払う
日々の買い物での支払いをオトクにするには、タイミングや購入場所を工夫する方法があります。
たとえば、オンラインショップの商品をクレジットカードで購入すれば、ポイントが貯まるケースがあげられます。クレジットカードで支払うとポイントをつけてくれるカード会社が多く、現金よりもオトクです。
さらに、オンラインショップでは「ポイントが5倍つく日」「クーポンが配布される日」などのキャンペーンを実施しています。貯めたポイントは「1ポイント=1円」として使えることもあり、次回以降の買い物をオトクに楽しめます。
ICカードやプリペイドカードでのチャージもポイントを貯めるのに最適です。オートチャージ(設定した金額を下回ると自動的にクレジットカードから入金されるチャージ方法)を設定すると、クレジットカードで支払った分のポイントを貯められます。
オンラインショップやクレジットカードなどを駆使すれば、よりオトクに支払いができるでしょう。
オトクに納税する
「自動車税」「固定資産税」などの税金もオトクに支払えます。日々の買い物よりも、高額になりやすい納税は、できる限りオトクに支払いたいと考える人もいるでしょう。
オトクな納税方法のひとつは、スマートフォンアプリでの決済です。バーコードやQRコードがある納付書の場合、決済アプリを使って支払いができます。以下の7つのサービスが利用可能(※)です。
- PayPay
- d払い
- au PAY
- メルペイ
- Amazon Pay
- 楽天ペイ
30万円以下の納付額であれば使えて、決済手数料もかからず、オトクです。なお、クレジットカードでの支払いでもポイントを貯められますが、手数料がかかります。そのため、手数料をかけずにポイントを貯められるスマホ決済のほうがよりオトクだといえるでしょう。
(※)スマホアプリ納付の手続
オトクにふるさと納税をする
「ふるさと納税」もオトクに還元を受けられます。ふるさと納税の返礼品を扱うサイトは複数ありますが、ポイント還元率の高いサービスを使えば、よりオトクにポイントを貯められます。
自分が普段使うポイントが貯まるサイトを使ったり、還元率の良いキャンペーン中に購入したりするのがおすすめです。ふるさと納税は、単価が高い買い物のため、ポイントを貯めるチャンスでもあります。
たとえば年収400万円の場合、寄附金の限度額は42,000円程度です。5%分のポイントが還元される場合、約2,000円を受け取れます。42,000円のものを実質40,000円で購入でき、2,000円分オトクに買い物ができる計算です。
オトクに新幹線の切符を購入する
新幹線の切符もオトクに買う方法があります。新幹線eチケットサービスは、紐付けた交通系ICカード・モバイル・Suicaなどを使って、新幹線に乗れるサービスです。発券が不要なだけでなく、割引価格でチケットを買えます。
乗車前日や14日前までなどの特別割引もあります。30%程度安く購入できるタイミングもあるため、高くつきやすい新幹線代もオトクです。オトクに切符を購入できて、交通系ICカードで手軽に乗車できるため、出張や旅行などで新幹線をよく使う人には、メリットが大きいサービスでしょう。
どのようなワードに関心があるの?
次に「オトク」関心者は、具体的にどのようなワードに関心を持っているのかを調査しました。関心ワードの調査結果は以下のとおりです。
「ファミペイバーチャルカード」は、前払い式のプリペイドカードです。ファミペイのアプリ上でカード情報を表示するだけで使えます。ファミペイ残高の範囲内で、JCBカードが使えるインターネットの店舗で利用できます。Amazonや楽天市場はもちろん、ニトリやOisixなどのインターネットショッピングでも使えます。
「PayPayステップ」は、毎月のPayPayアプリ・PayPayカードの利用状況に応じて、ポイントの付与率が上がるオトクなプログラムです。毎月の利用状況や支払い方法により、PayPayポイントが最大2.0%還元されます。基本付与率と条件達成特典、ゴールドカード特典の3つの要素でポイント還元率が決まります。日頃からPayPayを中心に支払いをしている人には、オトクなプログラムです。
「マッチング拠出」は、企業型確定拠出年金に関連するワードです。企業型確定拠出年金は、企業が拠出する掛金に加えて、加入者本人が上乗せ分を拠出できます。この仕組みをマッチング拠出と呼びます。加入者が上乗せした掛金は、全額所得控除の対象のため、税制優遇を受けられるのがメリットです。税制優遇を受けながら、オトクに老後資金を貯められます。
「スマリボ」は、JCBが提供しているリボ払いのサービスです。国内外問わず、ショッピングでの1回払いの利用分が、自動的にショッピングリボ払いになる支払い方法です。利用残高に応じて支払い金額が変わり「ゆとりコース」か「標準コース」のどちらかを選択できます。ショッピングの都度リボ払いを依頼したり、あとから変更したりする必要がないため、手間がかかりません。とはいえ、リボ払いであることに変わりはなく、総返済額が高くつくため、登録は慎重に考えましょう。
「三井住友ゴールド」は、三井住友カードが提供しているゴールドカードです。高校生を除く満18歳以上の人が申込対象で、通常の年会費は5,500円です。しかし、年間100万円を利用すれば、翌年以降の年会費が永年無料という特典があります。ほかにも、対象のコンビニ・飲食店の買い物で最大7.0%の還元があったり、Vポイントの還元率が上がったりするなどのメリットもあります。
まとめ
調査結果をもとに、オトクに興味がある人の属性や、具体的な取り組み内容を分析しました。
オトクへの興味に男女差はほとんどなく、40代がもっとも関心を寄せているようです。また、世帯年収が高い層もオトクに興味を持っており「オトク関心者=世帯年収が低い」というわけではありません。
オトク関心者は、オトクに日々の買い物をしたり、自動車税や固定資産税などの納税をしたりしているようです。ほかにも、単価の高い買い物のふるさと納税や、新幹線の切符代なども、オトクを意識してさまざまなキャンペーンやサービスを活用しています。
オトク関心者の関心ワードには、ファミペイバーチャルカードやPayPayステップなどの決済方法があがっています。また、税制優遇の効果が期待できるワード「マッチング拠出」もあり、資産形成でもオトクを意識しているようです。
買い物や納税など、避けられない支出をオトクに支払う工夫が、生活の豊かさにもつながるでしょう。
重兼千春
Webライター。転職、キャリア、美容、不動産、金融ジャンルの記事を執筆中。新卒からシステムエンジニアとして働いていました。ライティングにおいては、わかりやすい文章を書くことはもちろん、どこかくすっと笑えるような、読み手が温かい気持ちになれる記事を書くことを心がけています。
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